火の玉ストレートで有名な藤川球児投手
プロ野球ファンに記憶に残る歴代クローザーの名前をあげさせた場合、上位にランクされると思われるのは藤川球児です。藤川は2006年のシーズン途中から阪神タイガースのクローザーをつとめ、2012年オフにメジャー移籍を表明するまでの間、阪神タイガースの抑えとして君臨していました。
藤川投手は2005年にはセットアッパーとしてチームの優勝に貢献しましたが、2006年のシーズン途中に当時クローザーだった久保田投手が故障したため、その時からクローザーに転向したのです。
藤川球児の強みは、「火の玉ストレート」といわれる快速球でした。高めに投げたストレートがホップし、ほとんどの打者がその玉の下を空振りするという状態で、沢山の三振も奪いました。ピンチの場面で三振が奪えるこの決め球の威力は相当なもので、ノーアウト2塁3塁のピンチでもこの球を生かして3者連続三振にうちとるという離れ業を演じるシーンもありました。
当然ながら首脳陣の信頼も厚かったので、2007年の9月初旬にチームが10連勝を記録した際、当時の岡田監督は藤川球児を10連投させてすべて試合の最後を彼に任せたのです。
2016年からは日本プロ野球界に復帰し、古巣の阪神で先発投手としてシーズンを迎えました。